【腎臓病(CKD)】猫が最もかかりやすい病気【原因/予防】

茶トラ 猫との生活

ほとんどの猫が一生涯のうちにかかってしまうと言われている「慢性腎不全(CKD)」という腎臓の病気があります。

腎臓の機能がだんだんと失われていきますが、飼い主も猫自身も気付かないうちに進行していき、症状が出て気付く頃にはすでに手遅れなほど悪化してしまっています。

しかし、定期ワクチンなどでは予防することができません。

猫を飼っているのであれば、

腎臓病とはどういう病気か?
早期発見するためには?
予防法はあるのか?

などを知っておきましょう。


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腎臓病について

腎臓の機能

人間など他の動物にもある腎臓という臓器は、尿を作って体内の老廃物や不要なものを外に出すための機能です。

取りすぎた塩分やアンモニアを排出したりします。尿が黄色い原因は過剰なビタミンを排出しているためです。

腎臓には様々な機能がありますが、重要な機能のひとつが体内の水分量の調整です。

水分が必要・・・尿の量を減らす
水分が過剰・・・尿の量を増やす

慢性腎不全

腎臓は老化や生活習慣、高血圧などによって細胞が壊れて、徐々に機能が低下していきます。

継続的に腎臓にダメージを負って悪化している状態を慢性腎不全と呼びます。

初期段階ではほとんど症状が現れず、腎臓の機能が70%以上失われてしまった頃にようやく猫が不調になったり検査で発見することが可能になります。

このように手遅れなほど深刻な状態になってやっと病院で慢性腎不全と診断されますが、健康だった腎臓から悪くなって低下した機能は、一生治ることはありません

症状

前述の通り、症状が出る頃にはすでに深刻な状況です。

・食欲低下
・嘔吐、下痢
多飲多尿
 など

腎臓は体内の老廃物を尿として外に出す役割があります。
尿の色や匂いはこの毒素である老廃物が出ているためです。

しかし腎臓の機能が落ちると、老廃物がうまく排出できず、尿の色や匂いが薄くなります

そのため、上記の多飲多尿は、体内に残ってしまう老廃物を出そうとするために大量な水分を必要とし、薄い尿が大量に出る症状となります。

腎臓病の原因

茶トラ

水分摂取量

猫はもともとあまり水を飲まない生き物です。

腎臓が正しく機能するためには体内に水分が必要となりますが、これが不足することで正しく機能しなくなります。

老化

腎臓は加齢によって徐々に機能が低下していきます。

特に7歳を超えると腎臓病のリスクが高くなり、50%以上の猫がかかると言われています。

高齢猫になるほど腎臓病にかかる確率はさらに高くなり、慢性腎不全は高齢猫の死亡原因の1位でもあります。

その他

猫の多くが慢性腎不全になる原因ははっきりと解明されていませんが、腎臓病の原因は他にも様々な理由があると言われています。

・猫の種類による遺伝
・最近やウイルス
・投薬している場合の薬の影響

腎臓病の予防

茶トラ

腎臓を正しく機能させるために、綺麗な水をたくさん飲むことが好ましいです。

飲みたいときにすぐ飲めるように工夫しましょう。

・こまめに新しい水に取り換える
・猫の通り道など複数箇所に用意する
・新鮮に保つため日の当たる場所を避ける
・髭が当たりにくい食器を使う

お笑い芸人のAMEMIYAさんは愛猫であるマンチカンを、8歳のときに腎臓病で亡くしています。
「もっと頻繁に水を変えてあげればよかった」と何度もテレビで言っていました。

猫が腎臓病になったら

有効な治療法はない

残念ながら、有効な治療法はありません

慢性腎不全により腎臓の機能が徐々に低下していきますが、どのタイミングであっても、現在の状態より良くなる=治ることはありません

進行を遅らせる

腎臓は治りはしませんが、病気の進行を遅らせることはできます。

いずれも動物病院で処方してもらう必要があるため、獣医師さんに適切な処置を相談しましょう。

・処方食、療法食
・投薬治療
・点滴(脱水を防ぐ。自宅治療可)

病院で進められる処方食は価格は高いですが、腎臓を保護する効果のある成分で、毒素を身体にいれないようにするための食事です。

しかし、味や匂いが美味しくないらしく、食欲が低下する猫も多いです。

種類は様々あるので、食べなければ別の種類に変えてみたり、トッピングや温めてみるなどの工夫してみましょう。

成分や効能より食べることが先決なので、今までのキャットフードに戻す判断も重要です。

早期発見が大切

トイレをする茶トラ

腎臓の働きに関するほとんどが尿に関係していることもあり、猫の尿を日々観察することで初期症状を察知しやすくなります。

先述の通り、多飲多尿によりトイレに行く回数が多くなる他、「尿の色や匂いが薄くなっていないか」をチェックすることが最適な確認方法です。

トイレ掃除の際はこれを意識していれば、早期発見に繋がる可能性が高くなります。

早期発見することで、腎臓にダメージが少ないうちから治療させることができるため、寿命が延びることにつながります。

愛猫のためにしっかり知識を身に付け、チェックしていきましょう。

以上です。


気温とかによっても尿の量とか変わるけどの

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この記事を書いた人

【資格】猫健康管理士/犬猫飼養アドバイザー

優 :量産型サラリーマン
だい:茶トラ♂ 2歳 保護猫

世の中の猫と猫好きの毎日が、少しだけ楽しくなるお手伝いをしていきたいです。

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