皆様、キャットフードはどのように保管していますでしょうか。
猫の主食であるカリカリのドライフードは、大きな袋に入っているものを毎日少量ずつ与えている、というのが一般的だと思います。
袋は一度開封してしまうと気密性が損なわれてしまうため、コンテナなどの別の容器に詰め替えて密閉しているというご家庭もあるようです。
しかしそれは、キャットフードの品質劣化につながる逆効果になっているかもしれません。
食品の劣化の原因や、保存容器の正しい使い方についてご紹介いたします。
スポンサーリンク
キャットフードの酸化について
酸化の原因
お菓子や野菜など、食品は“酸化”によって劣化します。
酸化した食品は、味や風味が落ちたり、食感を損なったりと、成分が変化します。
野菜などの切った断面が変色しているのも酸化による品質劣化によるものです。
・空気に触れる →袋開封後の時間経過
・光に当たる →日光や照明
・熱を加える →製造工程、調理工程
キャットフードの場合、フードに含まれる油分が酸化してしまうと過酸化脂質という身体に悪い物質に変わります。
過酸化脂質によって動脈硬化やガン、脳卒中など生活習慣病のリスクが高まってしまいます。
袋の内側の銀色の理由

キャットフードが入っている袋の内側は銀色になっているものがほとんどです。
この銀色に見える素材はアルミニウムであり、光を反射する性質があります。
他にも、アルミニウムは酸素を通しにくく、酸化や湿気を防ぐ効果もあります。
さらに、香りを逃しにくい保香性もあり、風味が落ちにくくなっています。

ポテチの袋とかも一緒ぞ
ウェットフードのパウチも同様

ドライフードだけでなく、ウェットフードや、ちゅ〜るなどのおやつも内側が銀色の袋になっています。
ウェットフードは、開封後の鮮度の劣化がドライフードよりもさらに早いため、パッケージや保存には特に気をつけなければなりません。
オリーブオイルの容器

酸化すると“油分”が身体に悪い成分に変わると前述しましたが、油そのもので言うとオリーブオイルの容器が分かりやすい例です。
サラダ油に比べて高品質であるオリーブオイルは、光に当たって酸化するのを防ぐために、遮光瓶と呼ばれる黒や深緑色の容器に入れられています。
液状の商品のため、銀色以外の中身の容量が見やすい色の素材を用いて遮光しています。
詰め替えるべきものの判断

長期的に保存する食品の中で、保存容器に詰め替えるものとしては調味料やパスタがイメージされやすいのではないでしょうか。
これらは、商品として陳列されている時点で透明な袋に入っており、光による酸化の心配がない素材の食品です。
つまり、透明な袋で中身が見えるように販売されている食品以外は、光による酸化を防ぐために、透明な保存容器に詰め替えるべきではない、ということです。
ちなみにパスタの場合、パスタケースに入れることで、開封後の気密性、保管スペース、乾麺が折れないようにする、中身が取り出しやすい、など様々なメリットがあります。

パスタはええけんキャットフードの話しせぇよ
湿気を防止する
開封後はクリップで止める

遮光性だけでなく、開封後の気密性にも気を配らなければなりません。
大きな容器に詰め替えることで空気に触れる量が多くなり、湿気や酸化による劣化が起こりやすくなります。
そのため、もともとの袋のまま使用し、保管時はクリップで口を塞いで密閉するのが良いです。
袋止め用のクリップだとさらに気密性を保てます。
袋ごと保存容器に入れる

開封後の袋をクリップで止めた後、さらに袋のまま保存容器に入れるのがベストです。
猫が袋の上から噛みついたり、虫が入ったりするのも防ぐことができます。
開封後はわずかな隙間からでも匂いが漏れたり、空気が通って酸化してしまうのを少しでも防ぐために有効です。
キャットフードの酸化による味や匂いや劣化は、人間には分かりません。
猫の健康のために、少しでも品質を保てるように気をつけてあげましょう。
以上です。

洗わんでええけん楽やしの
スポンサーリンク
コメント