夜になると、愛猫が人間の赤ちゃんのように“夜鳴き”(夜泣き?)し始めて困った経験のある方は多いのではないでしょうか。
飼い始めた子猫だけでなく、突然夜鳴きするようになったりする場合もあります。
夜鳴きが続くと、飼い主側としても寝不足やストレスによって生活習慣が乱れてしまいます。
お互いに言葉がわからないため、なぜ夜鳴きしているのかを解明するために、原因のパターンを知って、よく観察し、どうすれば解消できるのかを検討しましょう。
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猫の夜鳴きについて

猫が鳴く理由は”何かを要求しているとき“がほとんどです。
個性や性格にもよりますが、ほとんどの猫は、犬ほど吠えず、他の動物ほど静かでもない、という絶妙なタイミングでしか鳴きません。
野生で敵に見つからないよう身を潜めて生きる習性のある猫が声を出すというのは、何かしら意味があり、飼い主にそれを訴えかけています。
・どこで鳴いているのか
・どんな声色で鳴いているのか
・年齢、季節、時間帯によるのか
などをヒントに、原因を探っていきましょう。
夜鳴きの原因
トイレに不満がある
猫は匂いに対して敏感であり、トイレの後には自分で猫砂で匂いを消す習性もあるほど神経質です。
トイレが汚れていたり、トイレの置き場所が気に入らずに不満で鳴いているかもしれません。
その際、トイレ周辺で鳴いて訴えているとは限らず、また、トイレ以外の匂いが不満で鳴いている可能性もあります。
芳香剤やアロマなど、人間にとっていい匂いでも、猫にとってストレスのあるお部屋環境になっていないか改めて確認してみましょう。
もしくは、単純にトイレハイによってテンションが上っているだけの場合もあります。
夜になると起き出してトイレに行く、というルーティーンの猫であれば、不満ではなく猫の習性で鳴いているだけなので、心配はいりませんが対策は難しくなります。
落ち着くまでそってしておくのが猫にとっても良いでしょう。
遊んでほしい
日中にたっぷりお昼寝をして体力を温存し、夜に元気が有り余っているせいで、遊んでほしくて呼んでいるのかもしれません。
うちの場合はこのパターンが多く、仕事や疲れで一日中かまってあげられなかった日には顕著に現れ、鳴いているだけではなく、ドタバタ走って暴れまわっていたりします。
これによって猫は夜行性と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
こちらも理由と対策をしっかり行えれば、ちゃんと飼い主と生活リズムを合わせて夜に眠るようになります。
不安や寂しさ
飼い始めた子猫や、引っ越したばかりの時などは、慣れない環境で不安になって鳴いていることがあります。
時間が経つに連れて慣れていきますが、期間は猫によって変動し、数日、数週間、あるいはもっと時間がかかるかもしれません。
ここが安心できる場所であると認識し、自分や飼い主の嗅ぎ慣れた匂いが付いていくに従って慣れていきます。
ケージに入れている場合、置き場所を変えてみたり、布などでケージ全体を覆うことで、猫が落ち着く閉鎖的な環境を作ってあげるといいかもしれません。
発情期による興奮
猫は春から夏頃にかけておこる発情期によって、大きな声で鳴くようになったり、夜でも落ち着きがなくなる場合があります。
この季節に、普段の鳴き声とは違う、ケンカしているような低く長い鳴き方であれば、発情期が原因かもしれません。
猫の発情期は早く、生後半年〜1年の子猫の頃から始まります。
発情期による夜鳴きは、避妊・去勢手術によって抑制することができます。
夜鳴き対策のためだけではなく、様々なメリットのある避妊・去勢手術を検討してみましょう。
老化による痴呆症
10歳を超えて高齢になるにつれて、身体機能が衰えてきます。
視覚、聴覚、嗅覚など、周囲を察知する情報源となる五感が鈍くなることで不安を感じて鳴きだしている場合があります。
また、老化によって精神面が不安定になっているのかもしれません。
夜鳴きに対する注意点

猫の夜鳴きは何かしらの意味があり、いたずらにただ叫んでいるわけではありません。
注意したり怒ったりしても解消せず、ストレスを与えてしまう原因となるため避けましょう。
また、空腹かもしれないといって、ごはんやおやつを与えるのは望ましくありません。
「鳴けばくれる」と覚えてしまい、悪い習慣が付いてしまいます。
遊びたりずにかまって遊んであげてしまうのも同様です。
また、元気いっぱい鳴くというよりは、か細く辛そうな声色で鳴いている場合は、病気や体調不良などのサインかもしれません。
夜鳴きに限らず、愛猫は日頃からよく観察し、鳴き方や様子で体調不良を察してあげられるようにしましょう。
以上です。

近所迷惑もちょっと心配
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