猫を飼っている方は、病院で定期的にワクチン摂取をしていますでしょうか。
ワクチン接種を行っている場合、ほとんどのご家庭が無条件に毎年病院で接種していると思います。
※生後1歳未満の子猫は抗体が消えるのが早く、数週・数ヶ月単位の細かい摂取が必要なため、獣医師さんに要相談。
しかし、ワクチンによる効果は一年しか持たないわけではありません。
また、猫の身体にとってワクチンなど注射を打つことはリスクもあります。
愛猫にとって最適な摂取頻度を改めて考えてみましょう。
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まずはワクチンについて知る
内容、種類
猫のワクチンとは、猫がかかりやすい様々な病気を未然に予防するための混合ワクチンのことです。
・3種混合ワクチン
・5種混合ワクチン
・7種混合ワクチン
など、病気の種類によって予防するワクチンの種類も複数あり、動物病院で注射によって摂取することができます。
ワクチンについての詳細な内容や種類についてはコチラ↓
ワクチン効果の持続性
ワクチンの効果は3年以上の持続性があると研究で判明しています。
※生後間もない子猫は除く
人間の場合だと、インフルエンザの予防接種を毎年打っているので同じような感覚になりがちですが、インフルエンザは毎年変異を繰り返すため、ワクチンも毎年異なるものを摂取しています。
しかし猫の病気に対するワクチンは毎年変わるものではありません。
ワクチン接種による免疫力は、年月をかけてゆるやかに弱まっていくものですが、摂取から3年後でも十分な免疫効果があると言われています。
最適なワクチン摂取の頻度
完全室内飼いの場合
病気の感染リスクが低い完全室内飼いであれば3年に1回のワクチン接種が推奨されています。
むしろワクチン接種によるリスク(※後述)のほうが高く、3年毎の頻度に減らす方が望ましいとされています。
外出や他猫との接触がある場合

完全室内飼いでない場合は、毎年ワクチン接種するほうが安全です。
病原体のウイルスは人間が外から持ち込む場合があり、特に玄関の靴などに接触する環境であれば、厳密には完全室内飼いとは言い切れません。
また、多頭飼いの場合は、完全室内飼いであっても猫同士で感染が広まる可能性があります。
・玄関に入れる
・多頭飼い
・放し飼い(そもそも非推奨…)
・リードを付けて散歩させる
・ペットホテルや知人の家によく遊びに連れていく
ワクチン接種によるリスク

ワクチン=抗体をつくる
本来は様々な感染を予防するためのワクチンですが、医療行為にリスクは付きものです。
そもそも「ワクチンを摂取する」ということは、「感染ウイルスの病原体から作られたものを少量体内に入れる」ことです。
これに対する抗体を体内でつくらせることであり、外的要因により体内を変化させています。
副作用について
人間の予防接種でも同じくよくあることですが、ワクチン接種でのアレルギー反応により、発熱などの症状が出る場合があります。
最悪の場合、アナフィラキシーショックによる血液低下や呼吸困難により死亡するケースがあります。
ただし、これは日本猫での発症例はほとんどありません(発生率0.009%)。
また、注射を打った部位が肉腫(がん)になる可能性も極わずかにあります。
注射を四肢のいずれかに打つのは、最悪切除による治療を考慮したものです。
昔は肩甲骨の間に注射していたりしましたが、切除による治療が非常に困難だったためです。
摂取自体に賛否両論
もともと野生で自由に生きてきた猫に対し、人間が定期的にワクチンを打つという行為自体に意見する声も世界で挙がっています。
しかし現代では医学や薬の研究が進み、全く摂取しないことは感染リスクが高く、猫にとって危険が及ぶ可能性があることは明らかにされています。
特に3種ワクチンで防げる猫風邪レベルの軽症状であれば、リスクを犯してまで人間が手を加えるべきかどうかというのが論点となっているようです。
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病院の獣医師さんと相談
インフォームド・コンセント
獣医師からは毎年の摂取を推奨することがほとんどだと思います。
これは各飼い主がリスクのない飼い方をしているか(=完全室内飼いか)どうかが判断ができないためです。
また、ワクチンに対する知識もないと思われているため、ワクチン接種の種類や頻度は一方的に医者が決めてしまいます。
ワクチンの内容やリスクを知った上で、分からないことがあればその場で質問し、猫にとって最適な対応を相談して決めましょう。
インフォームド・コンセント(英: informed consent)とは、「医師と患者との十分な情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。 医師が説明をし、同意を得ること。
ウィキペディア(Wikipedia)
今一度考えてみる

我が家ではワクチン接種を3年毎としています。(まだ2歳ですが)
病気というのは、ワクチンを打ったからといって完全に防げるものではなく、また、完全室内飼いだからといって病気にかからないというわけではありません。
ワクチンの持続効果やリスクを知り、もし今まで無条件で毎年ワクチン接種を行っていれば、本当に毎年必要であるかを改めて考えてみてもいいかもしれません。
以上です。

病院に行くこと自体ストレスやしの
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