猫を飼う際、一匹だから大丈夫。完全室内飼いだから大丈夫。オスだから大丈夫。などと思っていても、様々なリスクや、手術によるメリットもあります。
もしもの自体に備えて、手術の必要性について具体的に考え、知識を身に着け、猫と飼い主お互いのために今一度考えてみましょう。
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避妊・去勢手術をするメリット
尿スプレー対策
猫は自分の縄張りを示すために、壁に尿を吹きかける尿スプレーをして匂いを付けるマーキングを行う場合があります。
これはオス・メスに関わらず、すべての猫が行う行為です。
避妊・去勢手術をすると、縄張り意識が低下し、発情による匂い付けもしなくなり、ほとんどの場合は尿スプレーによる被害を回避することができます。
性格が穏やかに
避妊・去勢により、猫は心と行動が穏やかになり、手術前に比べて落ち着いて過ごすようになる傾向があります。
手術をしていない猫は、発情期になるとホルモンの関係で気持ちが落ち着かない状態になります。
よく鳴く:夜中の騒音
凶暴になる:ケンカする、怪我のリスク
病気を回避
発情期で凶暴になって他猫とケンカすると、怪我による感染症となる可能性があります。
避妊・去勢手術を行っていると、子宮や乳腺など、生殖器に関わる病気の一部からリスク回避することができます。
また、交尾による直接的な感染症も防ぐことができます。
リスクに備える

脱走の可能性
完全室内飼いであっても、思わぬことから脱走してしまう可能性があります。
・動物病院など外に連れ出したとき
・外出や帰宅時に玄関のドアを開けた一瞬
・洗濯物を干しにベランダを開けたとき
・換気していた窓の隙間から
無事に家に戻ってきたとしても、わずかな時間で交尾・妊娠してしまう場合があります。
多頭飼いの可能性
「一匹しか飼わない!」と決めていたとしても、将来的に多頭飼いになる可能性は非常に高いです。
特に、飼い猫が高齢になるに連れ、寿命で亡くなってしまったときのことを考えると飼い主のメンタルが耐えられなくなるため、新たに子猫を家族に迎え入れるケースがかなり多いです。
気持ちはわかります。自分も多分そうなります。
また、知人から猫の貰ってくれないかと言われたとき、道端で捨てられた猫を見つけたとき、他の貰い手も見つからずこのままでは殺処分されるとなってしまったとき…
猫を飼える環境にあるが故に、思わぬことから新たに猫を迎えることになる場合も想定されます。
預かり・預ける可能性
長期の旅行などで家を空けてしまう場合、誰かに猫のお世話を依頼することになります。
ペットホテルに預けたり、知人やペットシッターに自宅の鍵を預けるのは不安で抵抗がある人も多いと思いますが、猫を飼っている知人同士であれば安心して預けられます。
その際に妊娠する・させてしまわないようにしなければなりません。
また、不慣れな他の家に預かることになるので、前述した尿スプレーや、発情によるケンカで怪我を負わせてしまわないようにしなければなりません。
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妊娠した場合のリスクを知っておく

猫は一度に多数の子供を産む
猫は妊娠して子供ができた場合、一度の出産で平均で6匹もの数の子供が産まれます。
猫は繁殖力が強く、メス猫は生後数ヶ月で妊娠可能となり、1年の間に何回もの妊娠・出産をすることができます。
また、猫の一度の交尾での妊娠率は100%です。
中絶手術は猫の身体に負担がかかる
もし妊娠してしまった場合は、動物病院にて中絶手術を受けることになります。
多くの場合は腹部の切開による外科手術で、子宮と卵巣を摘出します。
妊娠後期になればなるほど、傷が大きくなり、出血も多くなります。
妊娠直後であれば薬による中絶も可能ですが、副作用により身体に害を及ぼす危険があります。
また、投薬による中絶では再度妊娠も可能であるため、不妊の対策にはなりません。
産むとしても本当に大丈夫か
我が家の猫に子供を産ませてあげたい!
子猫が増えてもちゃんと育てる!
と思っていても、本当に大丈夫であるかを予め具体的に考えておく必要があります。
前述の通り、一度に複数の子猫を身ごもりますが、その中で一匹だけ残して産ませるということはできません。
出産するならば妊娠した子供の数=何匹も増えることを理解し、面倒を見る時間や費用など何倍も大変になることを覚悟しなければなりません。
子猫がほしくなったら

子猫がほしくなったら、産んで増やすのではなく、なるべく里親募集などで引き取り手を探している猫を迎え入れてあげるようにしましょう。
現在、日本だけでも一日あたり100匹ほどの猫が殺処分されています。
避妊・去勢手術の必要性だけでなく、幸せになる猫が一匹でも増えるよう、家族の増やし方も考えていきたいですね。
以上です。

少子化問題とか人間もっとがんばろか
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