猫の祖先と進化の歴史【ミアキス/リビアヤマネコ】

モノクロ猫 猫を知る

現在ではペットして愛される猫ですが、イエネコとして人と共存するようになるまでに、長い歴史の中で進化を遂げてきました。

人間の祖先であるサルやアウストラロピテクスなど、見た目や4足歩行、食文化や脳などの生体には大きな違いがあります。

一方で、猫の祖先はどのようなもので、どのように進化してきたのでしょうか。

時代の時々に合わせた生存戦略により、見た目や生活スタイルなどは進化の過程で大きく違っています。


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猫の歴史

進化の過程

猫の歴史

最古の哺乳類といわれる「肉歯類」は、現在から6500万〜7000万年前の恐竜絶滅後に時代に生き残った

“肉”歯類と呼ばれていますが、その主食は魚であったとされ、現代の猫が魚を好んで食べるのはこの名残りであると考えられます。

その後「ミアキス」という生物(※詳細は後述)へ進化し、さらにその後、食文化の違いから「肉食動物」、「草食動物」へと分岐します。

以降は現代でもよく知られている通り、様々な進化を遂げた動物が細かく分類分けされています。

中でもネコ科は多くの種類があり、身体の形や大きさ、模様や食文化の違いまで様々です。

肉食動物の祖先 “ミアキス”

ミアキス

出典:delphipages.live

ミアキスは肉歯類が進化して誕生した生物であり、体長20〜30cmほどの胴長短足で、イタチ、ネコ、イヌなどに似た体型をしており、それぞれの祖先であることを思わせる見た目をしています。

恐竜が絶滅した白亜紀の終わりより、弱肉強食の世界で生き抜いてきました。

野生で生存するために、地上にいる捕食者となる外敵を避けるため、森林などの樹の上を主な拠点として生活していました。

ミアキスは生物の分類上、多系統でありますが、大きくは肉食動物の祖先と言われています。

ネコ科の誕生

ミアキスがどんどん繁栄し、イヌ科、イタチ科、クマ科 などその他様々な進化をしていきます。

その中でもネコ科は、森林で木に登るための鋭い爪を残しつつ、スピードを生かした肉食のハンターとして進化します。

大型であるトラ、ライオン、ヒョウや、小型であるヤマネコ、さらには絶滅してしい化石のみ残っているものでは、大きなキバをもつサーベルタイガーなどがいます。

神と崇める地域も

茶トラ

エジプト神話では猫を女神として神格化した”バステト“という神が信仰されています。

猫を傷つけるのは大罪とされ、猫を家畜化したのは古代エジプト人が初めてと言われています。

一方で日本では、江戸幕府の徳川綱吉つなよしの時代に、人よりも犬のほうが偉いとされ「生類憐れみの令」では犬を傷つけると処刑されることもありました。

動物は時に人よりも上の存在として崇められることがあります。

リビアヤマネコ

リビアヤマネコ

出典:Wikipedia

かつて野生動物であったネコ科の動物から、一般の家庭でも飼えるようになるほど人懐っこい性格に進化した”イエネコ“は、ネコ科ネコ属に分類されます。

ネコ科ネコ属は、すべてがイエネコのように大人しいのではなく、凶暴な性格や、砂漠、サバンナなどの野生で生きるものなど様々です。

中でも北アフリカなどに生息する「リビアヤマネコ」は、イエネコの起源であると考えられています。

イエネコより手足や尻尾が少し長いなどの特徴はありますが、見た目はイエネコとほとんど変わりありません。

イエネコ

茶トラ

古来より進化し続けてきた先である”イエネコ“は、大人しい性格で、きれい好きで、ネズミなどの駆除にも役立つことが認知されてきました。

19世紀半ばより、安心して家でも飼えることから、ペットとして飼育したり、猫種を品評するキャットショーが世界で行われたり、純血種の改良や作出なども進み、現在ではペットとして確固たる地位を築いています。

進化の分岐

草食動物

肉食動物と草食動物の主な違いや見分け方は、目の付いている位置です。

捕食する側である肉食動物は、獲物をまっすぐ見据えるために目が顔の前についており、逃げる側の草食動物は目が横についているため、襲ってくる敵に気付きやすいように視野が広くなっています。

猫は肉食動物に分類されますが、祖先であるミアキスはどちらとも言えない位置に目がついており、草食動物への進化にも分岐します。

犬と猫の違い

ペットとしてもっともよく知られている犬と猫ですが、野生として代表されるイヌ科の”オオカミ”、ネコ科の”ヤマネコ”では、その性質については大きく違う点が多々あります。

イヌ科ネコ科
生息場所開けた環境森林内
狩猟方法追いかけ型待ち伏せ型
身体の機能走行が得意柔軟、高所が得意
出し入れできない出し入れ可能
社会性家族や仲間の群れ単独行動

これだけ性質の違う2種類の動物でも、今では同じ家の中で仲良く共存することができます。

長い進化の歴史を経てペットとしての地位を確立した犬と猫ですが、さらなる進化や改良など未知なる部分も多く、他にも別種族で仲良く共存できる動物が現れるかもしれません。

以上です。


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この記事を書いた人

【資格】猫健康管理士/犬猫飼養アドバイザー

優 :量産型サラリーマン
だい:茶トラ♂ 2歳 保護猫

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