里親募集や譲渡会で保護猫を飼うことになった際、”トライアル期間“というのを設けていることが多いです。
トライアルとは、実際に家に猫を迎え入れて数日間様子を見て、本当に飼って問題ないかを確かめるお試し期間です。
問題なければそのまま正式譲渡という形になるため、実質はトライアル開始日から猫を飼い始めるということになります。
初めて飼う人や、先住猫(他ペット)がいる人にとっては、実際に飼ってみないと分からない問題が発覚したりするかもしれません。
トライアル中にやるべきこと、準備しておくもの、期間などを事前にしっかり把握しておきましょう。
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トライアル期間について

通常、トライアル期間は1週間〜2週間程度が目安となります。
里親募集のサイトや譲渡会での説明事項で明確に記載されている場合もありますが、特に決められていない場合もあります。
日程が明示されていた場合でも、絶対にその日まででないといけないという決まりはありません。
早めることも延長することも交渉次第で可能となります。
ただし、特に延長を希望する場合は、その理由をしっかり説明して納得してもらう必要があります。
・なぜ延長したいか
→〇〇に不安があるが解消されないかもう少し様子を見たい。
→〇〇に問題ないかも試す期間がほしい。
・どれくらい延長したいか
・万全の気持ちで迎え入れたいからという気持ちを伝える
譲渡元の立場で考えて、「この人に預けて本当に大丈夫だろうか…」と不安にさせてしまわないようにしましょう。
ちなみに「飼う!」と決断できたとしても、あえて期間を早める必要はありません。
後半になって急に問題が起こるとも限りません。
トライアル前の準備
トライアル開始=猫を飼い始めるということなので、通常通りの猫用品を揃えておく必要があります。
とは言え、フードとトイレだけでも最低限あれば飼い始めることはできるため、必ずしも本格的に揃える必要はありません。
トイレは、ダンボールなどの箱にティッシュや割いた新聞紙を敷くだけでも簡易的に作成でき、キャットフードはコンビニやスーパーで即時入手することができます。
むしろペット用品を本格的に揃えてしまった後では、もし自分や家族が猫アレルギーだったことが発覚したり問題があったとしても「せっかく揃えたから…」と思って無理に飼い始めて後悔することになる可能性もあります。
仕事や学校で日中の外出期間が長い場合、ケージはあったほうが安全かもしれません。
夜に寝ている間や、お風呂などで目が離れる時間も安心できます。
トライアル中に確認すること

猫アレルギー
家族に猫アレルギーの症状がでないかを確認しましょう。
事前に病院で血液検査なども可能ですが、今まで猫と触れ合っても症状がなかった人が、飼い始めると突然発症してしまう場合もあります。
猫アレルギーは、治療で症状を軽減させることもできますが、確実な治療法はありません。
風邪や花粉症に似た症状でもあるため、本当に猫アレルギーが原因か疑わしい場合は病院で確認してみましょう。
先住ペットとの相性
犬や猫など、すでに飼っているペットがいれば仲良くできるかを確認しましょう。
部屋の隔離やケージを利用して、少しずつ触れ合わせてみてください。
多頭飼いの家庭で仲の悪い猫がいるのはよくある例であり、突然不仲になったりする場合もあるので、トライアル時点ではあまり考えすぎなくてもいいかもしれません。
少なくとも初期段階で大喧嘩しないようであれば少し安心、という程度です。
・鴻池剛さんの漫画-猫のケンカ

一生世話をできるか
実際に猫を飼ってみて「思ったより大変だ」と思うことがあるかもしれません。
壁の傷や物を落としたり壊したり、抜け毛の掃除が大変だったり、夜に泣き叫んだり暴れたり。。。
トライアル期間で見えてくる大変さは程度が知れています。
・今後更なるトラブルや問題が起きても大丈夫か?
・自分が結婚したり子供ができたりしても飼い続けられるか?
この先何年も責任を持って一生面倒を見る決意があるか今一度考えてみましょう。
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断念することも大事

トライアル中に何か不安な気持ちが残る場合は、断念するという決断も大事です。
かわいいからといって無理に飼い始めたりせず、「お互い」が幸せになれるかをよく考えましょう。
飼うことを断念するからといって、譲渡元に怒られたり、こちらにデメリットやペナルティはありません。
そのためのトライアルです。誠意を持って理由を説明して納得して貰いましょう。
トライアル期間の途中であっても早期連絡することは可能ですが、あまりにも早いと信頼を失います。
次回以降でまた同じ保護猫団体の方にお世話になる可能性もあります。
猫も新しい家に慣れるのには時間がかかるため、軽率には判断せずできるだけ経過を見てみましょう。
さいごに
トライアル期間で問題なければ、晴れて正式譲渡となります。
正式と言ってもトライアル開始の時点で手続き等はすべて終わらせるので、特に何かすることはありません。
トライアル中に起こった問題や悩みは、譲渡元の里親さん、獣医の先生、猫を飼っている友人にアドバイスを貰ってみると参考になるかもしれません。
また、譲渡元によってはトライアル期間を設けていない場合もあります。
必要に応じて申し出をし、トライアルの可非を確認しましょう。
ただし、引き取り手に困っている場合など、了承してもらうのが難しい場合もあることを認識しておきましょう。
以上です。

結婚前に付き合う的な感じやろ。知らんけど
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